WordPress サイトを構築するにあたり、テーマとして Genesis Framework を、ホスティングサービスとして WP Engine を選定しました。その結果、とても便利だったので、選定した経緯を記事にしました。
WordPress
今回は、短期間でそれなりに見映えのする Web サイトを構築したかったので、比較的使い慣れている WordPress を選定しました。最近は、GitHub Pages を使用して、最小限の静的サイトを構築するということもあるのですが、テーマを選定するだけで、ある程度いい感じになる WordPress が無難と判断したわけです。
一方で、WordPress の構築コストや運用コストはそれなりにかかります。なので、テーマについては、他の Web サイトと被ってもいいので、あまり手を入れなくていいものを選定することにしました。また、ホスティングサービスについては、費用は多少高くてもいいので、バックアップ設定や SSL 設定が簡単にでき、WordPress 向けにある程度パフォーマンスチューニングされているものにしました。
Genesis Framework
テーマとしては、Genesis Framework を選定しました。Genesis Framework 公式の子テーマである Sixteen Nine が今回の Web サイトに丁度よさそうだったというのも理由のひとつです。また、後述するホスティングサービスの WP Engine では無料で使用できることも選定を後押ししました。Genesis Framework がいい理由は Genesis WP Fan が詳しいので参考にしてみてください。
通常、WordPress をカスタマイズするとなるとブランクテーマを選定すると思います。以前は、Roots や Lightning を使用してコーポレイトサイトを構築したこともあるのですが、Genesis Framework が世界的に使用されているということも選定のポイントになりました。Genesis Framework に慣れておけば、WordPress 案件が発生したときにも役立ちそうという魂胆もあります。実際、WordPress Theme Usage Distribution in the Top 1 Million Sites によると、Divi、Genesis Framework、Avada などが世界的に使用されているようです。
WP Engine
ホスティングサービスとしては、WP Engine を選定しました。前述のとおり、構築コストや運用コストを抑えたいという思惑で選定をしています。とは言え、類似のホスティングサービスが国内外にたくさんある中で、なぜ WP Engine だったかというと、WordPress の主要コントリビューターであり、WordPress.com の運営会社である Automattic が投資しているからというのが一番の理由です。(参考:WordPress にビジネスグレードのホスティングを提供する WP Engine が、Silver Lake から2億5000万ドルを調達)そして、その WP Engine は、Genesis Framework の開発会社である StudioPress を買収しており、Genesis Framework とその子テーマを WP Engine 利用者に無料で提供しています。
このような背景もあって、WordPress サイトを Genesis Framework で WP Engine 上に構築することに落ち着きました。実際のところ、WordPress のホスティングサービス単体として検討するのであれば、WordPress.com Business Plan や Kinsta も競合になると思います。詳細な比較については、WordPress.com Business Plan Review – What You Get And Is It Worth It? (2020) や Kinsta vs WPEngine – Which Offers The Best WordPress Hosting? が詳しいです。
本稿では、WordPress サイトを構築するにあたり、テーマとして Genesis Framework を、ホスティングサービスとして WP Engine を選定した経緯を説明しました。構築し始めてみると、想像していたよりも Genesis Framework と WP Engine について日本語の情報が少なかったので、今後も折を見て記事にしていこうと思います。