Microsoft Azure の基礎を理解するために AZ-900: Microsoft Azure Fundamentals 試験を受験し、884点で合格しました。その経験をもとに合格するための試験対策を記事にまとめてみました。
試験範囲を確認する
最初に公式ページである AZ-900: Microsoft Azure Fundamentals を確認しましょう。
2020年1月6日現在、「評価されるスキル」として掲載されている試験範囲は下記のとおりです。
- クラウドのコンセプトに関する説明 (20-25%)
- コア Azure サービスに関する説明 (15-20%)
- Azure のコアソリューションと管理ツールに関する説明 (10-15%)
- 一般的なセキュリティおよびネットワークセキュリティ機能に関する説明 (10-15%)
- ID、ガバナンス、プライバシー、およびコンプライアンス機能に関する説明 (20-25%)
- Azure のコスト管理と Service Level Agreements に関する説明 (10-15%)
詳細な試験範囲が記述されている Skills Measured は、ページ内の「試験スキルのアウトラインをダウンロード」からダウンロードできます。受験直前には、この資料に登場するすべての技術用語を表面的には理解しているようにしましょう。
なお、2020年11月9日に試験範囲が変更されています。変更点は前述の Skills Measured に赤字で示されているので確認しましょう。この変更の影響で、試験対策書『合格対策 Microsoft 認定 AZ-900: Microsoft Azure Fundamentals テキスト&問題集』だけでは試験範囲を網羅できません。
ラーニングパスを完了する
公式ページでも紹介されているように「Azure の基礎」という公式のラーニングパスが用意されています。第1部から第6部まであり、試験範囲の大項目と1対1対応しています。
- Azure の基礎 第1部:Azure の主要概念に関する説明
- Azure の基礎 第2部:Azure の主要サービスに関する説明
- Azure の基礎 第3部:Azure のコアソリューションおよび管理ツールに関する説明
- Azure の基礎 第4部:一般的なセキュリティ機能およびネットワークセキュリティ機能に関する説明
- Azure の基礎 第5部:ID、ガバナンス、プライバシー、およびコンプライアンス機能に関する説明
- Azure の基礎 第6部:Azure Cost Management およびサービスレベルアグリーメントに関する説明
試験対策として有用であることは言うまでもないのですが、具体的な利用事例での説明であったり、Azure のサンドボックスにおける演習があったり、知識チェックの問題があったりするので、体系的に理解することができます。ラーニングパスに含まれるすべてのモジュールを完了するには結構な時間がかかりますが、ここできちんと時間をかけて基礎固めをしておきましょう。
Microsoft Azure Virtual Training Days に参加する
Microsoft Azure Virtual Training Day: Fundamentals という AZ-900: Microsoft Azure Fundamentals 試験の準備に利用できる無料のトレーニングイベントが開催されています。前述のラーニングパス「Azure の基礎」の内容を踏襲しているので、知識を再確認することができます。さらに、このトレーニングイベントに参加する特典として、AZ-900: Microsoft Azure Fundamentals 試験を無料で受験できます。
試験を受験する
公式ページにある「試験のスケジュール設定」から試験を予約します。試験当日は2点の本人確認書類を持ってテストセンターに行きます。本人確認書類についてのページを事前に確認しておきましょう。僕は運転免許証と健康保険証を本人確認書類として使用しました。あとは指示どおりに受験するだけです。
試験結果を考察する
試験結果は試験終了直後にわかります。下記のようなスコアレポートも紙で渡されます。
合格の場合は、自分自信の苦手分野を把握するために活用すればよいかと思います。不合格の場合は、再受験するときに対策すべきセクションが明確になると思うので、スコアレポートをきちんと考察しましょう。
また、このように Web でスコアレポートを公開している人もいるので、重点的に学習すべきセクションを分析することもできそうですね。
本稿では、AZ-900: Microsoft Azure Fundamentals 試験の試験対策について説明しました。Microsoft Azure の学習を開始する上で有意義な試験だと思うので、興味のある人はぜひ挑戦してみてください。